最高の身体をつくる方法①

2021年11月27日

運動不足であちこち調子が悪い。身体の疲れが抜けない。そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。身体の使い方を、そして人間とは何かという大きなテーマを、自身の身体を実験室として探求された、野口体操創設者の野口三千三先生にお話を伺います。

素粒子や素領域の研究が、宇宙の根源を探る手がかりになることを疑う者は少ない。が、一人の人間の中身を探ることが、宇宙を探る手がかりとなることを信ずる者が何人いるだろうか。

私は、自分自身の生身のからだの動きを手がかりに、今ここで直接、体験するからだの中身の変化の実感によって、人間(=自分)とは何かを探検する営みを、体操と呼んでいる。自分というまるごと全体の生きものが、そっくりそのまま実験研究室(アトリエ)であり、研究材料(素材)であり、研究者(制作者)でもある、というあり方である。

原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)