幸せってなんだろう

2021年12月5日

人は幸せになりたいと思って生きているはずですよね。

だけど幸せの価値観は人それぞれのようにも思えます。

ほんものの幸せってなんでしょう。

今日の先生は臨床心理学者の河合隼雄先生です。

河合隼雄の幸福論

心理療法家という職業の私のところに訪ねて来られる方は、何らかの意味で不幸な状態になっておられる。その不幸を逃れて何とか幸福になりたいという願いをもって来られる。あるいは、あまりに絶望の状態にあるので、幸福など考えられないのだが、だれかに無理に引っ張られて来られる。

そんな方とお会いして、そもそも「幸福」とは何だろうと考えさせられる。病気の人は健康な人が幸福だと思っている。お金の無い人はお金をたくさん持っている人が幸福と思っている。あるいは社会的な地位が高ければ高いほど幸福の度合いも増えると思っている。しかし、果たしてそうだろうか。私のようにたくさんの人々にお会いして、その本音を聞く機会を持つと、そんなに単純に考えられなくなってくる。たくさんのお金や、高い地位などのおかげで不幸になっている、といいたい人もある。

要は、かけがえのない自分の人生を、いかに精一杯生きたかが問題で、それが幸福かどうかは二の次ではないか。あるいは一般に幸福と言われていることは、たいしたことではなく、自分自身にとって「幸福」と感じられるかどうかが問題なのだ。地位も名誉も金も何もなくても、心がけ次第で人間は幸福になれる。

先生は、幸せはお金や地位に備わっているものではないといいますし、正面切って「幸福論」を論じ切ることなど不可能と思っておられ、少し見方を変えることによって、幸福が身近になる、という考えでいくのがよいようだとおっしゃっています。