祈りの力

私たちは心の平安を求めています。しかし、いつもの日常生活において、悩んだり、怒ったり、落ち込んだり、あれが欲しい、あれは嫌だなどと、心の平安とは程遠い暮らしをしています。心の平安と祈りの力について、「神の愛の宣教者会」の修道女マザー・テレサ先生に伺います。

だれにでも、沈黙し、黙想する時間が必要です。

私はいつも沈黙のなかで祈りをはじめます。心が静かになると、神が話し出すのです。神は静寂の友ですー私たちは神の声に耳をかたむける必要があります。なぜなら、ほんとうに大切なのは、私たちが神に訴えることではなく、神が私たちにおっしゃること、私たちを通して伝えることだからです。祈りは魂を満たしてくれます。そして人間は、祈ることで神に近づくことができるのです。祈ることで、あなたは清らかで純粋な心を与えられるのです。

清らかな心を持てば、あなたは神を見、神に話し、他の人の中にある神の愛を発見することができるでしょう。清らかな心を抱いている時、あなたは神の心を聞き、神に誠実です。神に何一つ隠すことも無く、神は望まれるものすべてを、あなたから受け取っていくことでしょう。

もし、神を探し求めているけども、どこからはじまたらいいのかわからないというのなら、まず、祈ることを学びなさい。そして、毎日祈るための困難を受け入れなさい。いつでも、どこでも、祈ることはできます。教会にいる必要はありません。仕事をしていても祈ることはできるのです。

毎日を祈りで始め、祈りで終えなさい。子供のように神の前に歩み出なさい。祈る時には、神と、神が与えてくれたあらゆる贈り物に感謝しなさい。すべてのものは神のものであり、神からの贈り物だからです。

マザー・テレサ語る (ハヤカワ文庫NF)