お金の味

25歳で数千万円の借金を抱え、金利が膨らんで1億2千万円となったものの10年かけて解決された、お金の専門家である金森重樹先生にお金とのかかわり方について伺います。

お金を消費する活動は「自傷行為」です。

「アルコール」「脂」「砂糖」は人間にとって快楽であるけれども摂取し続けると自分の健康を損ねます。

それと同じで、ストレスにさらされた日常から逃避するために、心の空虚感を物によって満たすために、コンプレックスの裏返しとしての誇示的消費によって自尊心を満たすために、自制心が効かずにお金を使ってしまうこと、あるいは持ってもいないお金までカードを利用して使い果たしてしまうことは、自らの経済的健康を損ねます。

「ボーナスが入ったら○○を買おう」

「○○円貯まったら、○○を買おう」

「○○に負けないように今度のフェラーリの新型を買おう」

という発想は、貯蓄即消費の自傷行為ですが、その立場にいる人は無間地獄の中で、物欲にまみれて富裕層には永久になれないまま一生を終えます。

その人たちにとっては、間違いなく消費活動は快楽であり、「お金持ちになったら自分の好きなものを買える」と思うでしょうが、それはその立場にいるときの主観的な物事のとらえかたです。

本当に何でも好きなだけ買える状態に到達した人間は、そこまでの過程でお金の扱い方を身につけていますから、消費活動を快楽ではなく苦痛と感じるようになっているはずです。

「何でも買えるだけの財力を持った者は何も欲しくなくなる」

「お金はあってもお金を使うことができない」

まさにパラドックスですが事実です。

お金の扱い方を身につけないままに、相続など突発的な理由で巨額のお金が入ってきた人間は消費活動を快楽と捉えたままでお金を持っているわけです。心の在り方を変えない限りいずれお金を使い果たし、無い金まで使って破産します。

借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記