依存症者を縛る たった2つの考え

私たちは常に2つの思い込みに縛られていると思います。

1つ目は、「自分は正しい」という思い込み

2つ目は「相手は間違っている」という思い込みです。

私たちを縛る思い込みをどのように克服したらよいのか、人間研究家であるデール・カーネギー先生に伺います。

もしだれかから「バカ野郎」とののしられたら、あなたはどうする?

リンカーンは次のような態度をとった。

陸軍長官スタントンは、かつてリンカーンを「バカ野郎」と罵倒したことがあった。

ある利己的な政治家を喜ばせるために、リンカーンは2,3の連隊の移動命令に署名した。

ところがスタントンは命令を拒否したばかりか、そんな命令に署名するなんて、リンカーンはバカ野郎だとののしったのだ。

それからどうなったか?

スタントンの言葉が伝えられたとき、リンカーンはおだやかに

「もしスタントンが私をバカ野郎と言ったのなら、私はバカ野郎なのだろう。あの男のいうことは、ほとんど間違っていないから。どれ、ちょっと自分で確かめてこよう」

と答え、スタントンのところへ出かけて行った。

スタントンは命令が間違っていることをリンカーンに納得させ、リンカーンはそれを取り消した。

リンカーンは好意的な動機と知識に基づく誠実な批判なら、喜んで受け入れたのである。

私たちもその種の批判は歓迎すべきである。

なぜなら、私たちが正しくふるまえるのは、4回のうち、せいぜい3回に過ぎない。

ルーズベルトもホワイト・ハウスで過ごした日々には、その程度だったと彼自身で認めている。

近代の最も深遠な思想家アインシュタインさえも、自分の結論は回数にすれば99パーセントは誤っていたと告白している。

道は開ける 文庫版