夫婦の縁と前生のカルマ

私たち人間は前生からのカルマがあるからこの世に生まれてくると言われています。どうも夫婦についても前生のカルマが関係しているようです。国際宗教・超心理学会の会長である本山博先生に伺います。

今あるすべてのものは、ある縁があってそれができたり、生まれてきたり、滅んだりする。

すべてのものは縁によって生じ、ある時には憎しみ合っている者が、ある時は兄弟であったり味方であったり、ある時は敵同士になってお互いを傷つけ合うけれど、それはすべて一時のはかない夢のようなものなのだから、いつまでもそれにこだわらないように。

夫婦になる中で、全体の3分の1ぐらいは前生にいろいろあって、その仇をとるために結婚するのです。この世に出てくるのはカルマを果たすためだから、親子・兄弟・夫婦の間柄になってでないと果たせないような何かがあってのことで、そうなるのがカルマを果たすためには一番都合が良くてなるわけですね。なかでも夫婦というのはそれが強いようです。

それから、順縁といって、前生でも親子とか、深い愛情のつながりがあって、今生でも縁が結ばれる人がありますが、愛情というのは憎しみなどと同じく感情ですから、エゴなんですね。自分の思うようにならなければ、愛情が一転して憎しみに変わることがあるように、愛情と憎しみは表裏一体の関係で、感情というのは自分本位なものなのです。愛情の執着に落ちないように。

愛情は自分本意の感情だが、愛とは全く相手の気持ちになって、自分を無くして相手のために尽くす、もっと深くて大きな気持ちで、お互いに相手を束縛することなく、透明な心で相手のことを心から思って、本当に相手の心になって相手に尽くす、神様のような心の愛にだんだん昇華していくようにお互いに努力しなければなりません。

霊的成長と悟り―カルマを成就し、解脱にいたる道